【MO】高配当銘柄のアルトリア株の売却&再投資をしない理由

銘柄分析

2017年から保有していたアルトリア株を売却しました。

理由は「損出し」のためです。

 

この株を初めて買ったときは、細かい銘柄分析をしていませんでしたが、高配当の魅力にひかれました。

 

結果、$804の損失を出すことになってしまいました。

この損失は、今年の利益と損益通算ができるので、それはそれで良いと思っています。

ただ、アルトリアを再購入しようと思って、銘柄分析をしたところ、再投資はしないことにしました。

完全にトレンドではないからです。

 

今回は、いつものように投資初心者向けではなく、もう少し深堀りしていきます。

現在、アルトリアグループに投資を考えてる人の参考になればと思います。

 

【MO】事業内容
【MO】決算内容
【MO】問題点
【MO】今後の投資スタンス

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【MO】アルトリアの事業内容

アルトリアとフィリップモリスは同じグループですが、分社して担当分けをしてます。

・アルトリア・・・アメリカ国内
・フィリップモリス・・・海外

理由:リスクを分散するため

アメリカと海外で、ニコチン含有量の規制などが違います。
アメリカで規制が強まっても、フィリップモリスの株価などに影響しにくくなります。

アルトリアの事業内容

メインはタバコ事業ですが、その他にもいくつかの事業があります。

タバコ

電子タバコ

ワイン

1つずつ見ていきます。

タバコ

アルトリアのメイン事業の紙巻タバコです。

世界中で規制の動きが強くなって、毎年出荷本数が減っています。

 

出荷本数×値段=売上

 

出荷本数が減る分は、値上げによって売上をカバーしています。

タバコに嫌悪感を持つ人は多いので、商品を値上げすることに市場からの反発はそれほどありません。

電子タバコ

iQOS(アイコス)です。

アルトリアグループ全体の9%の売上しかありません。

若干、売上は伸びていますが、会社全体に影響するほどに育っていません。

ワイン

こちらも大した割合ではありません。

過去には、大きな食品部門を持っていましたが、分社化しています。

会社全体の業績に影響しないので、気にしなく大丈夫です。

 

ほとんどの売上がタバコで成り立っているので、出荷本数・新しい規制はチェック!
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【VZ】売上・利益・配当・キャッシュフローと株価の推移

決算の数字を見ていきます。

最重要の売上・利益の推移です。

過去の売上・利益・配当・キャッシュフロー

アルトリアの売上・営業利益・純利益です。

売上好調
営業利益好調
純利益は2018年が本来の実力

 

アメリカ国内も健康志向という逆風の中で、売上を伸ばすのは、値上げが簡単にできるからです。

タバコは中毒性があるので、消費者は値段が上がっても買ってしまいます。

なので、タバコ株保有者は売上に関して楽観視していますが、僕はそろそろ値上げも厳しいかなと思っています。

 

アメリカでは、すでに1箱1000円近い値段です。

これが1500円、2000円になってきた時に、消費者がそれでも買うかというとこです。

さすがに禁煙するのではないかと思います。

 

本業の営業利益は順調です。

純利益が2016年に上がっていますが、保有株の売却によるものです。

2017年は、法人税の還付があったので、純利益が高いです。

つまり、2018年の純利益が普通の水準ですね。

 

値上げvs購買意欲で今後の売上の行方が決まる!利益は文句なし!

 

次にキャッシュフローを見てみます。

ほとんど設備投資をしていない
設備投資をしなくても、お金を稼ぐキャッシュマシーン

 

営業で稼いだお金が、ほとんど自由に使えるフリーキャッシュとなっています。

2つの折れ線の差が、投資に使ったお金だが、ほとんど差がないので、設備投資してないですね。

 

毎期の配当額と配当率です。

・毎年増配
・配当利回り6%越え

2019年の9月には、配当利回りが8%を超えました。

得られた利益の多くは、配当にまわしているので、株主に優しい会社です。

 

売上・利益・株主還元など、数字だけ見たら最高の会社!

株価の推移

finviz dynamic chart for  mo

直近9か月間の株価です。

9月に底値をつけた後に反発しています。

 

2017年から下降トレンド

ここが一番再購入に踏み込めない理由です。

 

2017年に、アメリカでニコチン含有量について、新規制が検討されたことから始まっています。

$75付近を頂点に、ジグザグしながら下降しています。

2019年末は上昇していますが、このジグザグに従うなら、近いうちにもう一度、下降して下値を更新していくのではないかと、思っています。

 

会社の数字は好調を示すが、投資家とトレンドはアルトリア離れしている
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【MO】問題点と投資対象としてチェックするべきこと!

これでアルトリアの問題点というのが見えてきました。

会社の業績はいいのに、株価が下がっているという歪みです。

 

この歪みの原因には、下記の問題点があります。

 

・FDAのニコチン規制
・電子タバコ&大麻関連への投資
・財務の悪化

FDAのニコチン規制

FDA(米食品医薬品局)が、タバコに含まれるニコチンの量を規制する計画があります。

ニコチンの含有量を、依存性がない水準まで下げる

 

この計画が実行されれば、タバコ依存症の人が少なくなり、禁煙できるようになります。

すると、アルトリアがタバコの値段を上げたら、消費者は簡単に禁煙します。

出荷本数×値段=売上

 

もともと、健康志向で出荷本数が減ってきているのに、値段が上げられなかったら売上も落ちます。

 

なので、まだ規制はされていないのに、株価は下がり続けていました。

しかし、2019年11月にFDAの規制リストから、この計画が消えました。

 

これはアルトリアにとって歓迎すべきニュースですが、市場の反応は鈍かったです。

その発表があってから、株価は少しだけ上がりましたが、V字回復まで至っていません。

 

規制があってもなくても、市場はタバコ株の未来に不透明感があると判断

電子タバコ&大麻への投資

電子タバコのジュール

日本ではiCOSが大人気となって、手に入れるのが大変ということで話題になっていました。

一方、アメリカではiCOSの知名度はほとんどありません。

 

代わりに、ジュールという電子タバコが、アメリカ市場のシェアを握っています。

2018年にアルトリアが、ジュールの株式35%を、128億ドルで出資しました。

このジュールの特徴は下記です。

・発がん性物質&ヤニ汚れの元となるタールが発生しない
・煙がでない
・ゴミがでない
・フレーバー付き
・ニコチンは含む

つまり、中毒性はあるけど、他人や健康を害しにくい電子タバコという触れ込みです。

しかし、トランプ政権から、電子タバコ禁止案が検討されているということから、販売に制限がかかっています。

大麻のクロノス

カナダの大手大麻企業の「クロノス」の株式に45%、18憶ドルの出資しました。

大麻=マリファナは、医療用として栽培されてきましたが、娯楽用としても解禁され始めています。

カリフォルニア州やグアムでは合法化されているので、普通に大麻を吸うことができます。

 

今後10年間で、ものすごい勢いで伸びると予想されているので、

タバコに加えてメインの事業になると期待されています。

 

今まで表に出なかった、マリファナーマネーは巨額という話!

財務の悪化

毎年の売上は順調、利益も積み重ねつづけ、自由に使えるフリーキャッシュフローもたくさんあるアルトリアの落とし穴として、負債がたくさんあるということは注目点です。

2018年に大きく流動負債が増えました。

ジュール株とクロノス株を取得したからです。

これによって、財務が悪化しました。

そして、2019年にすぐにジュールを45億ドルの減損計上しています。

高い買い物をしてしまったということですね。

 

FDA・トランプ政権・買収が裏目にでるなどの外部要因が多い!
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【MO】今後の投資スタンス

本来、企業の成績が良いのに、外部要因で株価が下がってる場合は、大きく儲けるチャンスです。

しかし、今回は損出しをした後に、すぐに再投資はしないことにしました。

 

それは、流れがきていないからです。

今のアメリカの市場は完全に上昇基調なのに、アルトリアは下降トレンドに入っています。

本来、高配当狙いの長期投資の場合、タイミングを考える必要はないのです。

しかし、一度売却したことで、もう一度チャートを見直すチャンスがきました。

どう見ても、きれいな右肩下がりで、高値に向かうイメージがつきません。

 

なぜなら、規制や健康リスクが大きく、社会のニーズに合っていないから。

ここはいったん仕切り直しをして、再び$40付近で利回り8%になった時に検討します。

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